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  • 執筆者の写真里津子 中山

金子雅俊先生と分子整合栄養医学との出会い

更新日:2022年10月16日

『MEDICAL MAVERICKS』 Volume Three、2005より


金子博士の医療世界への第一歩は、それほど特別なものではなかった。彼は最初、某製薬メーカーに入社し、 そこで渡米の機会を得て、多くの知己を得ることになる。 金子博士はもともと、現代医学の侵襲的なガン治療の効果に疑問をもっていた。 分子レベルで発ガンのメカニズムを学ぶにつれて、ガン治療にはもっと効果の高い方法があるに違いないと確信するようになっていったという。「化学療法だけでガンが治癒するわけがないことに気づいたのです。 そもそも、魔法の弾などありえないのですから」と、彼は当時を回顧して語る。


在米中だった1970年代初頭、 金子博士は、熊本大学医学部の北原怜博士と出会った。 そして、 北原博士から国際臨床栄養学会(I.C.A.N.) の会員になるよう勧められたのである。 面白いことに、両博士はこのときまで全く面識がなく、祖国から遠く離れたアメリカで初めて出会ったのである。 「もし北原博士との幸運な出会いがなかったら、 分子整合栄養医学を知ることもなかったでしょう」 と、 金子博士はこの運命的な出会いを振り返る。


アメリカで彼は、分子整合栄養医学の本質を学んだばかりでなく、ライナス・ポーリング博士との邂逅をはたしている。 それについて金子博士は、「この出会いこそが私の人生を変える、まさに重大なターニングポイントとなったのです」と述懐する。


(ヒュー・D・リオールダン 編著、分子栄養学研究所 訳:メディカル・マーベリックス ー分子整合栄養医学のパイオニアたちの肖像ー、2005、p.148-149より)

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