里津子 中山
栄養素の必要量は人によって大きく異なる
更新日:5月25日
栄養状態は、年齢、性別、生活環境などによって一人ひとり異なります。とくに消化吸収は生体能力に差があります。つまり、栄養素の必要量は個人差が大きいということです。
とり入れた栄養素をどのように利用するかは身体にまかせる。そのためには、「必要十分な量をとってみたらどうだろうか」というのがポーリング博士のスタンスでした。
■量の問題:配合した成分が変化しないこと
製造過程でどのくらいの量を配合したかではなく、少なくとも摂取した時点で十分な量が体内にとり込まれる必要があります。そのため、製品のなかで成分が変化することがあってはならないのです。
■クルードの問題:天然物由来であること
クルードとは、精製されていない、そのままの状態をいいます。
天然物は、体内にとり込まれて消化吸収されると、レセプターやトランスポーターなどさまざまなタンパク質と結合します。そのためには、タンパク質とうまく結合できる状態であること、もともと生体内にあるのと同じ分子構造をしていなくてはならないということです。
※クルードに対する言葉:ピュリファイ(精製・純粋化)
■プレカーサ(前駆体)でとる
栄養素が体内で働くとき、複雑な代謝が行われ、活性化されます。
例えば、天然物由来のビタミンAは、レチノールというかたちでとることになります。レチノールは必要に応じて体内でレチノイン酸に変わり、遺伝子に働きます。やみくもに吸収されて遺伝子に悪さをすることはないのです。
■栄養素は助け合って働く
金子雅俊先生が、製品を提供するにあたり、開発・製造するうえで最も苦労され、苦心されたところです。